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2008.02.19 『気のせいさ』
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閉鎖的な人種だ、
とたとえばそんな自画像が頭によぎるときは
決まって何かに臆ついたとき
アイスクリームをほうばりながら同時に口の中で氷のかけらを溶かすように
もう絶対的な暖かさを求めるアピールだろ、
みじめったらしい思いは誰にも知られたくないんだ

それにそれすらも自分にはすごく大事な感情だからさ、
はい、どうぞって目の前に出した瞬間に、
モーテルにある安物の石鹸みたいな香りが漂わないように
大切に大切に自分だけにしまっておくんだよ
だいたいオリジナル、自分自身の唯一神は布教なんて望むような人じゃない
そんなことは生み出した貴方こそ承知でしょって
まいったな


開放的な人だね、
って言われたらそりゃ本質じゃないよって照れくさくはあるんだけども
嘘を愛して口からはデタラメばかり、ちょっといけすかないような悪戯な友達に
本当はいつもすごく哀しくて、死にたいんだよって
そんな告白をされたときみたいに
誰かを心から抱きしめてあげたい気持ちが、
今にも心の湖からスーパーマンの格好で跳びだして
ああ、すぐにでも自分を失える。

そんな光景にあまりに焦がれすぎて身を滅ぼさないように
いつだって瞬時に自分の扉に鍵をかけてしまえる行為をさ、
あまりに周到に練習してきたから
鍵穴ごと取れてしまって、ごめん本当はもうそっちには行けないよって
そんな心の抵抗が頭をよぎる。
でも、そんなのはきっと
たぶんじゃなくて気のせいさ

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あらゆる空間に開放的なものと閉鎖的なものが同時に存在している。
部屋で例えて窓と箱

箱っていうのは、だいたいどこの民家にもあって
手紙やら宝石やら写真やらを詰め込んだ自分だけの宝箱のことなんだけど
映画フォロウィングで泥棒のコッブがモダン・クラッシックに
箱の存在と破壊を提唱してた。
コッブは知的な雰囲気を纏う悪魔神官みたいな奴だったから
泥棒に入った他人の部屋の中で、
それぞれの箱を顔色ひとつ変えずに中身をひっくり返してたけど
私はやっぱり、そんな箱は窓から投げてしまえばいいと思うんだ。

閉鎖的なものごと解放してしまえよってそんな意味を込めたら、
中身を確認するまでもない
それは投げやりな気分なんかじゃなく、
恥ずかしさに顔を覆うことすら忘れて

だって窓の外で箱が壊れる音を聴いた瞬間、

もうどこへだって走りだしていける気がするだろ?


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何かにつけて塀を建ててしまえ!と叫ぶパパ
きちがいみたいな隣の住人との家の間に壁を、
暴力的な駐車をする車に線を、
2人で一緒の子供部屋には、真ん中に机を置けって
幼い頃から既に父親は他者との距離に病んでいて
それを見て育った私は先天性かしら、ってまさか

もしも私がそんなことを口にしたら、ためらいもなく、
どうか思いっきりひっぱ叩いて欲しい。



閉鎖的ってのはもっとこう、保守的なもんかと思ってた。
誰かを傷つけないために、誰にも傷つけられることがないように
害のないつつましい行為だなんて、少しぐらいなら悦にひたることだって。
でも、今日パタンって心を閉鎖をする瞬間の人間を見て、
誰にも心の追求を許さない敵意にすら似た言葉を知って
自分にも見覚えのあるそれが
なんて攻撃的な行為なのかと痛感した。
これはひとことで言うと、
意味も問わないで何十年間もかけて組み立てて来た階段が
実は地獄へ向かうためのものだったんだって教えられたようなもの。
幸い、24歳の自分は若くて、ほんの少し笑えるぐらいの器量はあったから
まぁまた何度でもやり直せばいける。
互いの距離感を測る行為を今すぐやめて
その中間でほんのり彩る日々をまた最初からはじめたらいいんだ。

いや、本当のところ
あたしにはいつだって、鍵穴をぶっ壊して必要とする誰かの元へ
飛んで行けるぐらいの愛がちゃんと備わっている。
誰かのことを強く想ったり、誰かのために一身を投じて何かをしたりがちゃんとできる。
そう、きっとそんな風に、たいせつにたいせつに、
愛のある子に育てられているはずだ。



さぁ、それでは降参のポーズを持ってして
いま少しお利巧な頭、愛のある生活に身を投じてみようか。
それで身を滅ぼすのなら、唯一神だって許してくれるさ

それは夏が来る間もなく、

心のストレッチなのです

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あ、全然関係ないけど、友達の新しい家族の名前が発表されてさ
虎旦(とらん)と言うんだけど
ヤバい。めちゃくちゃ可愛い・・・
by aoi-ozasa | 2008-02-19 22:50 | Daily life
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25歳なりました。日記は長いです。覚悟してください。
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