冬の祭りというものに行ったことがあるでしょうか
あー言うならば初詣ってそうなんかな。 数々の屋台が並び、人々が集い、屋台から出た湯気と、人々の吐く吐息が 入り混じった空間で 浴衣姿などどこにも見当たらず、ダウンジャケットに身を包んだ人間が おしくら饅頭のように寒さに身を寄せ合うのです。 私はもともと祭りが好きですが、もっと好きなのは冬の祭りです。 1/11は十日戎の最終日、 残り福をもらいに今宮戎神社へ店のスタッフ皆とでお参りに行きました。 なにせ十日戎は関西地方では有名な祭事、冬のお祭りです。 今年は雨のせいか去年より人が少なく、かなりスムーズに参ることができました。 たぶん年もほとんど変わらない福娘が福笹に縁起物を結んでくれます。 公募で選ばれた45人の福娘は、もはや取り合い。 おっさんに結んで貰うよりも縁起がいいとされるのがその所以だそうですが、 なにせ商売人が集う祭り、一言で言うとおっさんの祭り。 そんなおっさん達の福娘争奪戦の模様は そりゃー若い娘に結んで貰いたいよという本音を隠しきれていません。 ええ、私だって若い娘ですが、ここではライバル、体力のないおっさんに負けてられません。 活気があって何よりです。 私はこの日、朝から体調が芳しくなく、 イチに行った後だったので疲れて、余計に行く気が全くなかったのですが 大阪の熱気に触れると、よっしゃ、今年も頑張るぞー と覇気づくのでやっぱり行ってよかったです。 十日戎のいいところは、どんなその人模様。 一般庶民から、左団扇のシャッチョーさんまで 大阪の商売人が皆、同じ目的で集います。 ふだん、潰れかけの商売の傍らで質素な暮らしをしてる者も、 外車を乗り回してるいけすかないオッサンも みーんな、福笹を片手に同じ目的を所有している。 えべっさんは耳が遠い福神らしいから 後ろの羽目板や銅鑼をたたいてお願いをする。 さて今年こそ頼みまっせ、などと一縷の望みを託すのです。 元来、占いや風水や縁起物を大事にしない性分ですが わたしはそうゆうの好きです。 なんていうかな、神様の前では、皆同じくらい無力で 例えてゆうならば、全然違う生活をしている人間たちが集まって、 超こわい悪の大王なんかに立ち向かうであろうとき、 全ての壁たちを乗り越えて同じ目線で友達になれる、みたいな。 うまく言えないけどそんな親近感ですね。 冬の寒さに身を縮めながら、共に願い、互いに認め合って 幸せな今年の一年に想いをはせる。 明日からはまた別々の仕事に還り、また来年のこの日までを踏ん張って。 一年間にたった1回の出来事です。 私はいつも、なんて夢があるんだなどと。 帰りに新世界でフグ食べてきましたが、体調悪くて帰って全部吐きました。 オトン、もったいないてどうゆうことや!
by aoi-ozasa
| 2008-01-13 00:33
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