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2008.11.16 『夢を見るまいにち』
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夢をよく見る毎日だ。
そのほとんどが逃げ水のように、目が覚めた瞬間に記憶から遠のいてゆく。
だからいつもそのメッセージは受け取り人がいない。


もしかしたら私は予知夢者だったかもしれない。
私の周りにも予知夢を見るひとはたくさん居たかもしれない。
でも皆、覚えていないからなれなかった。

時折デジャブのようなものを感じて、記憶にない経験に思いをはせる。
以前ここに居たかもしれないという思いは、
空中に散布された煙の如く、音も立てず密かに日常に葬られた。
その呼吸のような潮の満ち引きを、堰きとめることが出来なかった砂山のように
形成されたものは、海に抱かれてまた原形のない砂へと帰化してゆく。
そこにあった形跡も残さずに、
二度と像を結ぶことも、その約束を交わすこともなかった。
ただ砂たちが、
一度は己が一つであったのを忘れることを除いては。




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最近の夢は何故だろうか、以前にも増して幻想的だ。
夢の中で私は悪魔に対峙する魔法使いであったり、
洞窟から脱出する冒険家であったりした。
書くと本当に陳腐になるな、
だから大切にしたいことは、無闇に形にするものではないものだというのに。


夢のストーリーはよく覚えちゃいないが
そこで味わう恐怖は現実よりももっとおどろおどろしく、
リアルで生臭かった。

ガンツの世界で玄野君と共に戦ってみたいと思ったことはないか?
ヒーローになって悪の大王を叩きのめしたいと思ったことは?

私はあるけれど、いつも決まってそれは現実味がなく
やはり漫画のページを繰るように、どこか傍観的なものだった。
実際にそこに足を踏み入れたときのその恐怖とは凄まじいものだろう、
そう予想は出来ても、そこには匂いはなく動悸もなく、肌に纏わりつく汗もない。
あくまでブラウン管越しのサバンナの大地のように
想像上のユートピアを模して、実体験を伴わない絵本の世界でしかなかった。




夢ではいつも試された。
憧れだった魔法使いやヒーローたちには
勇気や覚悟がどれほど必要であるかを体感させられた。
あれだけ焦がれた世界に、待ち望んだ状況に、自分は立っているはずだったのに
私はただ逃げたくて逃げたくて、逃げたいしかないのが哀しかった。
緊張感に強張った表情の下で、一糸乱れると精神が崩壊しそうだった。

ただ夢にはいつも仲間がいた。
別に現実に居る友達とかじゃない。
見たこともない銀髪のやつとかそんなんだ。
そいつらとどんな会話を交わしたとか、どんな風に支えあったかも覚えてない。
でも、その存在があるだけで、
千の恐怖は何分割もされて、減るわけではないけれど
その割れ目の隙間からなら先に進めるような気がした。
前へ前へ


その心強さはなんだろうか、最強とうたわれる鎧を纏うよりも
最高の加護だといわれるお守りを胸に潜めるよりも
この世のどんな物象よりも
あたたかく、力強い。




そしてこれはいったいどんなメッセージだというのだろう。
この夢はいずれお化粧されて、どんな具合に現実と重なり合うのだろうね。
きっと良いものに違いない。
だって死ぬほど怖かったけど、最後に思い出すのは仲間たちが居たことだったし。
単純だって、笑うかい?
でも私もまた、そこに居ただけで
誰かの恐怖や傷みを緩和する存在であれたのかもしれないだろう?

ほら、視点を変えれば悪夢だって
心をあったかくノックする。


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最近は風邪をひいて自宅で療養中。
咳と悪夢で何度も睡眠を妨げられるが、その度に水分を摂れるので
喉の乾燥は少しマシみたい。
近いうち、皆様に報告せねばいけないことがありますが
ま、それはまた次の機会にでも。
皆も急激な温度変化と冬の到来で
風邪には気をつけて。
あと悪夢に負けないでっ
それにしても、この季節の夕焼けは見事ですね。
紅葉がたのしみでございます。


PS
そういえばいつも夢で自分が何て呼ばれてるかって覚えてる?
わたしいつも思い出せないんだけど
なんでやろうね。
夢、いつも色とかめっちゃ鮮やかなんやけど、皆名前ないねん。
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by aoi-ozasa | 2008-11-17 04:06 | Daily life
2008.11.05 『ミルクティー』
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柔らかな乳白色は爆発的な生命力を誇って、冷え切った夕暮れの空を震撼させている。
どこか懐かしい波紋は、
暖かいロイヤルミルクティーに身を浸したような気分にさせた。

街灯に灯りが燈され、オレンジ色がポツポツと咲き始めるなか
1人車の中に居た。
車の中では、最近お気に入りのElectric Presidentが繰り返し流れていて
そのメロディーとゆっくり流れる風景と、窓ガラスを引掻くような傷跡を残さない光の残像が
本当この時間に、とてもよくマッチしているなと思う。
時々、光に寄せられた羽虫が命を投げ出して窓にぶつかる。
小さな身体から、今まで出したこともないような大きな音を立てて
今生最後の体当たりをかました。
その1匹が、身体が破裂するような音を立てて車にぶつかった後、
違う1匹がすり抜けるようにガラスを通り過ぎた。
連れ合いだったか、それとも偶然居合わせた全くラッキーな傍観者だったか。
とにかく急遽飛行経路を変更して、器用に車の横を通り過ぎる。
お前の、学習能力、そこにはあるか。

通り過ぎる瞬間にこちらを見ていたような気がする。
陳情みたいなものだな、思ったけど言わなかった。
そんなことがあったけれど、視線を追うことはしない乳白色の午後。
メロディーとミルクティーと残像とちっぽけな酌量の乗せた僅かな鼻歌で、
さようなら
そして出会いは一瞬にして時間に取り込まれてゆく。





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先週は友達に家でカルボナーラをご馳走になって
可愛らしいスープ皿等をプレゼントしてもらったり
金曜日に別の友達にイタリアンをご馳走になって
これまた料理にちなんでフォンデュ用の鍋などを貰って
色々話をしたり。

社会人になって、なかなか友達と遊ぶ機会というのは少なくなる。
ましてや高校生の頃のような、毎日でも遊びたいという
どこか執着めいた依存心から開放されたといえば、少し残念な見解だな。


だけど、あの頃毎日会っても話し足りないような気がしていた。
どれだけ時間を尽くしても満足がいかなかった。
今と何が変わったのか、そんなものはよく分からない。
ただ、こうして時々話したりできることを、
離れている間の互いの日常を、
共に居たときよりもずっと身近に、ずっと暖かく感じられることを
幸福に思う。


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そういえばネットを始めてからたくさん友達が出来たなと思う。
この歳になっても友達ってできるもんだ。それに嬉しいもんだ。

歳が離れた兄弟のように可愛がってくれる人や
好みや歳が近くて趣味の話に打ち解けられる人
真夜中に電話で恋愛相談までしてくるなんだか憎めない同い年や
ネットを通じて繋がって、
少し緊張交じりにもドキドキしながらメールをする人。
皆それぞれ様々な場所に住んでいて
ネットがなかったらきっと出会うこともなかっただろう。

音楽や漫画の趣味がドンピシャな友達は、
大阪と北海道だからまだ会ったこともないのに
なぜかずっと昔から知り合いだったかのような奇妙な錯覚。
そんなバカの奇跡みたいな錯覚を起こしてしまえるような出会いは
多分ものすごく貴重。
面と向かって挨拶も交わしたことないのに、会った瞬間に爆笑できそうだ。
もらった瑪瑙、すげー気に入ってます。

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以前、ネットで話を交わしてた人と会って幻滅したと言ってた人がいる。

もし、予想していた外見や雰囲気の相違だけで判断したんだと言うのなら
その人は零点だ。
恋愛相手として望んでいたというのなら、それは馬鹿げた試みだし、
友人であったのなら、その矮小な物差しで測り続けて
一生自分の外見と同等レベルの人間とだけつるめばいい。
そんな俗世的な観点でしか人間を測れないというのなら
最初から顔も知らない相手と連絡を取る行為自体が滑稽だよ。


そんな風に思いながらも、
でも、もし自分が今の友達たちと初顔合わせすることがあって、
何かしらがっかりされたらどうしよう
などと、弱気になる自分はもっと滑稽であるのだがね。



そういえば今の恋人とも、
出会いはネットだったような気がする。
元より知り合いではあったが、1度しか会ったことのなかった二人を
ここまで近づけてくれたのは間違いなくこれが賜物だろう。
夜中に目が覚めて、安心しきって爆睡している彼を見て
まさかこんなことになるとは思わなかっていなかったろ少し前の私。と
今も少し不思議な巡り合わせに感謝する。



ものすごく縦長のピラミッドを思わせる二等辺三角形。
その先端にゆくまでにどれぐらいの時間を必要とするだろうね。
幅広い始点から、はるか先端が終点であるのだとしても
わたしは風に流されるように抵抗力なしで生きていたい。
でもこれこそは、と思ったものには目一杯の心血を注いで
時にがむしゃらになることも必要だと思うんだ。
あんまり多くは持ってられないけれど
この先も、そんな出会いがたくさんあればいいな。



昨日に引き続いて晩御飯はシチュー。
たんまり食べた。
だから明日、この身体はシチューでできてるだろう。
とにかく牛乳を採り過ぎな気がするけれど
ミルクティーを飲んでほっこりする。
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by aoi-ozasa | 2008-11-06 00:23 | Daily life
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25歳なりました。日記は長いです。覚悟してください。
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