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2006.02.26 『言わずもがな』
さいきん、寝おきどころか寝つきまで悪いぼくです。おっさんみたい
こんばんは。
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今日は仕事の帰り道でヤッターマンに出くわしました。
ヤッターマンとは、チャリンコを何故か両手を離した状態で乗る人のことです。
別に普段からそう呼んでるわけでもないけど今ここではそう呼びます。
両手は重力に任せて徐に下へと下げられ、非常に傲慢なその一種のデモンストレーション。
もうそんなのは、数年見ていなかったので、とってもビックリしました。
ビックリもしたし、同時に腹もたったし、心がウキッともした。
それで「あ」と思わず通りすがりに声が出てしまった。
思ったよりもうんと大きい声でした。いつもです。
するとヤッターマンはツレと思ったのか、こっちを見ました。
一瞬でした。
でもその一瞬はヤッターマンのバランスを崩させるのには十分な時間でしたので
ヤッターマンは思い切り尻餅を付く形でチャリから転げてしまいました。
倒れてきたチャリに挟まれていました。
それで私はさらにビックリして、どうしたらよいか分からなくて
私のせいなのか、彼のせいなのか、もうわけもわからなくて
なんだか腹も立ってきて

気が付いたら猛スピードで家に帰ってました。
母に話したら可哀想だと言われました。
ごめん
でも、君、無理。


大きい声のよく出る人だね、と言われます。
確かに少しばかりは

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たとえば、そう贅沢な時間をわたしは過ごしているのだと思います。
寝起きの髪の毛がくるんくるんだったり、なぜか目元に原因不明のかぶれものが出来ていたり
それをひどく嫌がったりして、深くフードをかぶって仕事に出かける。
フードのまわりにフェイクファーが付いているもう何年も前のデザインなので
父はそれを見るたびに私を南極探検隊みたいだと言うんです。
彼こそが探検部とやらに入っていたくせに、いつも初めてみたいな顔をして
毎日まいにちそれを言う。
エジプトの砂を突然送ってこられて、とても迷惑だったらしい(中で袋が破けていた)兄が
報復のために父に鳥取砂丘の砂を送ると言っていました。
もはや我が家は砂まみれ。
そんなことや、あんなこと。

よく考えて使っていたつもりなのに、今月はお金がなくて煙草のカートン買いができません。
なので南極を探検出来る格好で毎日ゲームセンターの脇にある自販機でひとつ買います。
それをちびちび吸って、こんな風に日々をしたためて
これはもう、とても贅沢な生活なのだと
それを心から知っているはずなのに、くたびれた不満たちが次から次へとやってくる。
新しい欲がどこからともなく湧いてくる
そういうことの繰り返しでだんだん歳とる
宙ぶらりんだから不安。卓上の空論で宙に迷い、いずれ秒読み、言わずもがな。

いつも自分のことばかりです。
いつまでこうしていられるかな?
いつからこうじゃなくなるかな
「私は私の中に物語を強く欲します」
さて、誰の言葉だったでしょうか
はじめましょうか


転げ落ちたヤッターマンを思い出すと喜劇みたい。

ヤッターマンを殴ってしまえばよかったかもしれないし、
「そんなことして何になるんだ!」と怒鳴ってやってもよかった。
でも手を差し伸べることだって出来たし、
「だいじょうぶですか」と声をかけることだってできた。
一歩間違えたら私もヤッターマンだったかもしれないし、
でもやっぱり違ったかもしれない
笑えたかもしれないし、笑えなかったのかもしれない。
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by aoi-ozasa | 2007-02-27 02:50 | Daily life
2006.02.24 『そういう時』
ここ最近はすこし暖かい。
まだ2月だというに、傾斜的な温度上昇は
ほんのちょっぴり温暖化の怖さを知らせて、正直な感覚ではもうすぐ間近である
春の日を思わせた。
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このあいだ商品撮影のバックに使う白い塩ビ版を買いにコーナンへ向うとき
オトンの車に乗る。
オトンの車は店から数分離れた中学校の前の立体駐車場に停めてあり、
車の場所案内について来てくれたおとんが、出発前にインドの音楽をかけてくれた。
オトンとばいばいした後、すぐそこの信号待ちで
頭の中ではインドのターバンおやじが腰を振る振る。
この音楽ではテンポが曖昧で、インドのおやじもさして魅力的には描けないし、
それに車の運転には不向きすぎる特に好むような音源でもなかったので
サイドボードにあった別のCDに手をかける。
オトンの車は、ハンドルが軽く、小回りが効くから
プジョーよりもずっと運転しやすかったけど
アクセルが効きすぎるのと、ブレーキの遊びが大きいのでちょっと気を抜くと危ない。
それがでたらめなオトンの性格によく似合う。
車内は一見普通に見えるけど、CDケースの中身は実際のCDが入っていなかったり
もうどこに何があるのか分からない
オトンみたいだ


”僕の髪が~肩まで伸びて~君と同じに~なったなら~”
吉田拓郎が唄う。
わたしも一緒になって歌う。
信号待ちで隣の人が見ている気がするが、それは別に気にならない。
もうそんなことは昔からキニシナイ
”約束どおり~街の教会で~結婚しようよ~ルルルル~”
バックミラーで後ろの人の顔が見える
眼鏡を忘れたのでどんな表情をしているのかが分からない。
急いでいるのか、先ほどから煽ってきているのがよく分かる。

吉田拓郎が唄う
”雨があがって雲の切れ間に~お陽様さんが見えたなら~”
どうやら後ろの彼はイライラしているようだ
”膝小僧を叩いてみるよ~結婚しようよ~”
私が信号にひっかかるたびにハンドルを叩く舌打ちが聴こえそうね
抜かしてしまえばいいのに、どうやらこの車線が都合らしい。
ミラー越しに目と目が合う気がしてる。
私は思う。
来世では膝小僧にでもなれ

諦めたのか、やっと行動に出る気になったのか
ようやくその車が私の横を通り過ぎるときに
私は、後部座席にはひとり女性が乗っていることに気がついた。
一瞬のことではあったけど、運転手と同じくらいの年齢だと思われる。
どちらかといえば、運転手というよりも後ろの女性が急いでいるようだった。
それで私はなんだかバツの悪い気分になった。
あの女性がなぜ急いでいたのか、なぜ助手席に座らないのか、
そんなことはどうでもいいが、
ひとつだけ、なぜ運転手があんなに急ぐのかが分かる気もする。
彼らはたぶん夫婦だ。

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結婚というものは何だろう、と考えたことは少なくない。
いずれにも答えはないが、そんなときオトンやオカンの顔が目に浮かぶ。
20年ほどでその生活を辞めた二人は、今は結婚をしていない。
だけど二人とも何だか楽しそうであるし、何よりも離婚したことを悔やんでない。
オトンとオカンの結婚生活がどんなものだったのか私にはわからない。
目で見てきたとおりなのかもしれないし、それとは全く違ったストーリがあったのかもしれない。
ふたりは20年を共に過ごし、今は私も含めて同じ職場で働いている。
なんだか変な感じだけど、上京している兄を除けば、ここでもう一度家族をしているのだ。
ほとんどが、腹立たしいことの連続で、でもときどき二人が
嬉しそうに個人の旅行自慢話をしているのを見ているとまだ夫婦のように十分見える。
それでときどき錯覚させられる。
若い日のオトンと若い日のオカン。
オトンとオカンが結婚したときの、なんだか娘にはさぶいぼが立つような情景が。
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既婚者になっていく同世代が増えてきたせいもあってか、
ときどき、薄っすらなりとも結婚を意識するようになった。
もちろん恋人には”貴方とね”などと言うはずはない。
冗談交じりで言い合っても、二人とも未来の激しい変動をこれでもかというほどに
頭の中で考えてしまっている。
みんなはいったいどういうきっかけで、結婚というものに踏み切ったのだろうか。
予測不可能な出来事があるわけでもなく、淡々と生活を勧めていく中で
どんな風に劇的に結婚を決意するのだろう。
そういうときは、いったいどういう風にやってくるんだ?
聞くところによると、結婚とはそうたやすいものではないらしい。
幸福な時間と共に様々な困難や悩みもあると聞く。
確かに、こんなオカンとオトンを見てきた私からすると、簡単ではないようだ。
それでも結婚という二文字に憧れることもある。
幸せな結婚式、素敵な生活、新しい家族。
今はまだ想像すら出来ないが、いずれは誰かとそんなことを一緒に創ってゆきたいものだ。
年が明けて今年で24歳。まだまだそれよりも率先してやることがいっぱいある。
もとい、やりたいことと言ったほうが正しいのか。
だけど昔と少し違ってきたのは、結婚は互いを縛るものではないのかもしれないということ。
どちらかというと、拡がってゆくことかもしれない。
そうすると、やりたいことなんていくらでも変えてゆけるのかも。
長々とそんなことを考えては、結婚という二文字にびびってみたり、踊らされてみたり。
とりあえず一人で死にたくはないなぁと思う私には
まだまだ縁のない話なのかもしれないんだけど。

まるでオトンみたいなオトンの車に乗って、吉田拓郎を聴いていたら
なんだかそんなことばかりを考えてしまった自分が妙に恥ずかしくなった。

それにしても、その日
店に帰ってオトンとオカンの顔をあんまり見れなかったのは
まさか、その時代のあんたたちを直に想像してしまって気まずかったからなんだとは
言えるはずがないね
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by aoi-ozasa | 2007-02-25 02:16 | Daily life
2007.02.22 『ものがたり』
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三重から帰るとあっという間の休日が嘘のように
今日は面接だった。
1時間ほどかけて市内の宝石商へ書きたての履歴書を持ってでかける。
久しぶりの早い朝は、少しまだ肌寒かった。
ショーケースの中に値段をとても聴くことが出来ないような原石などが
神経質に並べられた応接間で少しの間時間を持つ。
修行と名して、母の紹介でもあったここの宝石商は大阪では有名で
こんな場所に買ってから一度も袖を通していないリクルートスーツのジャケットを身に纏い、
両手にマニッシュなデザインリングをこれでもかというほどにはめた自分の姿は
なんだかあべこべで、今この場所には不釣合いな気がした。

それはもう職人芸と思われる高そうな木材で造られたデッキの上では
いかにもといったように金色の振り子時計が置かれていて、
中で天使のオブジェが時を刻むかの如く揺れている。
その揺れをぼんやり眺めて、自分の今このときは人生の尺で見ると
いったいどれぐらいの時間に必当するのかを少し遠い感覚で思った。

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三重県では長い道をたくさん見ることが出来た。
とはいってもほとんどが忙しく、あっという間に時間は過ぎていったので
予想していたよりも写真は少ししか撮れなかった。
一日目に榊原温泉に行き、夜には友達の勤め先の上司さんたちと長い会話を交わした。
それはもう朝まで続いて、きっと4人ともへとへとだったけど、
私はこの機会を本当に愛おしく思う。
上司さんたちは友達から聞いていたとおりで、
私はなんだかはじめましての感覚が薄かった。
色んな話をしたけれど、いちばんに思ったことは、友達がすごく頑張っているんだということ。
そして、その場所でとても愛されているんだということ。
私は今回の三重で何よりもそれが嬉しく、
友達を育てていってくれる人が、友達と同じ場所でいっしょを過ごしてゆく人たちが
こんな人たちでよかった。

そんなことを素直に喜べる自分でよかった。

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あまりに短いこの時間の中で二人でも色んな話をした。
ときどきは思い出話に笑ったり、妙に真剣な面持ちで自分の仕事の話をしたり、
同じ人間同士の会話の中に、喜怒哀楽がすべて織り交ざって、めまぐるしく表情を変えてゆく。
私は相変わらずに、ちょっと小難しいことを言って格好をつける。
だけどこの友達はそんな私のばかばかしい虚栄心をいとも簡単に見抜いていて、
ときどき息を抜くかのように笑顔を見せる。
いったいいつになったら外せるんだ?というぐらい長いこと歯に矯正器具を付けてやがって
ニシャッという表現がよく似合う彼女の笑顔は、私の気持ちを華やかにさせる。
わたしは改めて、
一人で完結していない世界の素晴らしさを知る。
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高価な物が並べられた応接間で、ひとおおり自分の意見を述べる。
自分の意見を述べることは簡単だが、人にそれを伝えるのは難しい。
それも、なるべく曲げずに、なるべくは飾らないように。
話のふしぶしが自分を貫いていく。
まるで宇宙へ飛び立っていくロケットのように
それは私の中で幾つかを残し、また幾つかは残らずに通り抜け、どこかへ旅立っていく。
あっという間に自分の中で選別化されてしまう言葉たち。
中には価値を分からずに棄ておいてしまうものがたくさんあることだろう。
私はなるべくを我を捨てて飲み込んでゆける人間になりたい。
なるべくを小さな自分に吸収させてやりたい。

今回の話は、労働時間のことなどを考えても、
家業を担っていく私には縁のない話になってしまった。
本当は少し、宝石商で働く自分に輝かしい姿を見たりもしていたのだけれども。

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三重での道は思ったよりも真っ直ぐ開けているものは少なかった。
ほとんどが山や土手へと曲がりこんで、私が求めているような真っ直ぐな道は少ないそうだ。
だけどその道には絶対に続きがあって、
こうやって海や、空を渡らなくても大阪まで帰ってこれるように
どうしようが繋がっている。
真っ直ぐな道に焦がれた私であったが、
本当はこういう道を描ける人間で在らなければならないのかもしれない。
心の弱い私は、永遠に続きそうな真っ直ぐさにきっと眩暈を覚えることだろう。
途方もないような距離に挫けてしまうかもしれない。
あの山の向こうに、その場所の続きに
そうやってどう続くかも分からない道をなんだかいいように創造していくことの方が
性に合っているかもしれないな
向こう側に何が待っているのか、少し緊張気味に背中を丸めて
誰かと共有できる世界を持って
また新しい自分をはじめていく
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by aoi-ozasa | 2007-02-23 00:10 | Daily life
2007.02.14 『春一番』
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外は雨が降ってます
ときどき風がびゅうと鳴いて、今一人で留守番しているギズモは
どうやら二日ほど前から体調をこわしている様子なので
きっと心細いだろうな、と早く帰る理由を探してます

今日はお腹がすかないので晩御飯はなしにして
帰ったらのんびりとレディオヘッドでも聴いてゆっくりしたい。
でも昨日は9時から朝まで寝呆けてしまったので
やることがいろいろあるなぁ。

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友達が日記に書いてて思い出したのだけども
こないだ掃除していたら、2年ほど前に買ったヴォルフガング・ティルマンス
ポストカードが出てきて
もうこの写真家はだいすきなのですが
前の東京の展覧会に行けなかったことを思い出し、
ちょっと無理をしてでも行けばよかったかなと苦汁。
コンコルドシリーズや日常の生活用品を撮ったのも好きだけど
道の写真がとてもすき。
昔イラストレーションでチョイス賞を獲っていて、今や吉田修一などの本の装丁とかもしてるクサナギシンペイというイラストレーターの絵を彷彿させる。
初めて見たとき、知るはずもないのに、「この道知ってるなぁ」と思ったね
心にあるのは皆同じというやつか
彼の絵もまた、だいすき。
長くどこまでも続きそうな道を見ていると、ときどきひどく懐かしい感じがする。
前にも後ろにも続いているその真ん中でぼーっと立ち尽くして
何も考えずに歩きたいものだ。
口ずさむ歌はそのとき作ったわけのわからないやつとかで
白の線からはみ出さないこと、というような変なルールでもって日が暮れてしまうまで
線路、河川敷、並木道
そういえば昔作った映像にどれも存在していた。
なぜか絵には出てこなかったかな
今思えば人を見るよりも
ずっと好きだったのかもしれない。

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1月に兄が置いていった変な指人形
どうしてこんなものを買ったのかも、どうしてそれを置いていったのかも不明だが
とりあえずかわいいので家に置いてある。
ときどき家の中で暇なとき、わけもなく指にさしていたりする。
あっちの指にさしてみたり、こっちの指に変えてみたり、なかなか落ちつかないけれど
納まるとこに納まって、
毛糸のゼブラがうなづくような素振りで上下に揺られたら
自分に還ろう
頭の中はどこかの道の真ん中だ。


来週、3連休をとって三重県の友達のとこに遊びにいくことになった。
何年か前に一度行ったきり
そのときは気づきもしなかったけど
彼女の故郷には、道を途絶えさせてしまうような建築物や家屋がほとんどないから
たぶん長い長い道がたくさんあることだろう。
しかも通行人が少ないので、まるで気持ち道を占領出来るかもしれない。
ああ、楽しみ。
そうしたら写真をいっぱい撮って、彼女にも撮ってもらって
すべての道にお気に入りの名前を付けたら
部屋中をそれでいっぱいにしよう
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by aoi-ozasa | 2007-02-14 18:02 | Daily life
2007.02.13 『あたまの固い人へ』
ねむい。とりあえずねむい。
目をつぶると意識が泥の中に沈まれそうなぐらいねむい。
その中でこれを書いている。

昨日の記憶が遠い。
なんてこった早起きはこんなにも一日が長いのか
最近は顎を触るのがくせになりつつある。
一生懸命何かを思い出すときはいつもこう。
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昨夜は恋人の部屋の模様替えをした。
あーだこーだいいながら、結局は私好みに従うしかない彼
少し可哀想な気もするけど、彼はこの日寝坊をしたし
何しろ私ときたらこういうのにはやたらとうるさいもんだから
さすがに3年も知ればもういいや、仕方ないといったようだ。
少し早いバレンタインに今年はちょっとフンパツして
ドルガバの時計をあげたので、もしかしたらそれが効いてるせいもあるのかも。
毎年、カードは手作りを心がけているにもかかわらず
今年は銀色のハートをただ鋏で切っただけのお粗末な仕上がりであったけど
一緒に添えた手紙には、わりかし素直なことが書けたので
それにも目をつむってもらうしかない。
なんて単調で相も変わらず硬い私の日記。
彼はどんな思いでこれをなぞるだろか。

今朝は早起きをして駅までの道のりを一緒に歩く
距離にして1キロくらい
ふたりとも足が速いのであっという間に電車に乗った。
卒業展示を見に行って
案の定少し邪魔もして
その後ひとりで家に帰る。

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約束していた友達が家に来て、ついさっきまでは長談義
お菓子を焼くのが得意らしい友達が焼いてきてくれたマフィンは
本当に思った以上の出来栄えで
これには10年来の付き合いもびっくり。
丁寧にラッピングまでしてくれて、可愛らしい
味は本人の言うとおり、とびきり甘くて
ふだんはココアの飲めないような私であるが、
予想外に嬉しかった分も含めて美味しかった。

そんな温かみあるマフィンを目の前に
私も来年こそは手作りを・・と思いつつも
来年も「ここのチョコ美味しくない?」と既製のチョコを渡している自分が目に浮かぶ。
恋人はたぶんそこは諦めているようだけど
じつは毎年作ろうかなと思ってはめげていることを
知らないほうが幸せそうだ。


ああ、ねむい。
こんなことを書いている間にも寝てしまいそう。
どうしてこんなに眠いのか。

昨日の晩、模様替えをしてお風呂にも入った後に、
コンビニまでの道のりを車をつかわず恋人と歩いた。
途中でヨーイドンをして思いっきり走ってみた。
たった数メートル走っただけにもかかわらず、
体は血が沸騰するかのように熱くなって、自慢だった足の速さもどこへやら
あっという間に追い越されて、私は足が筋肉痛になってしまった。
疲れた体を慰める息継ぎのように空を眺めたら
小さい星が幾つか見えた。
歩調を同じにしてみたら、もっとたくさん見えてきた。
春を間近にする風が少し気持ちがいい
僕の、瞬間は花だ


今、ようやくこの二日間の日記を閉めるその瀬戸際に
昨晩見たあの光景と重ねるようにして
ラングストンヒューズの詩が思い出される。

しかしぼくは
瞬間にしがみつき、
いともかすかな力しかもたぬが、
きみは支配しているのだ
時間を

しかし きみの
時間は 石だ


今まで支配してきた時間が石のように重く、
また、どの歓びにも劣らない時間を知り
何年後、何十年後
仮に記憶が壊れてしまう時が来て
誰の顔も思い出せなくなったとき
唯一残るものはこんなものかもしれないと

今ここに本人が現れたなら無条件で降伏し
このあとすぐに続くいかした一文を、忘れることのないようにと
心に願って今日を眠る


参照:ラングストン・ヒューズ/詩人から頭の固いひとに
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by aoi-ozasa | 2007-02-13 00:31 | Daily life
2007.02.09 『なぜか』
本日はバッグを数点出品
撮影と調査、データ記入、商品の入れ替えと宣伝を済まし、
アクセス推移をチェックして、次のオークションの流れを読む
毎度のことのこの一連の流れが妙に疲れる日だった。
家に帰って描きっぱなしの乱雑な机を見てためいき

当たり前のことだけど、中古品を扱うというのはなかなか骨が折れる。
なんというか力を吸い取られるかんじ。
新しいものに触れていくことはたやすいが、
誰かの手垢の付いたものをいじるのは相当疲れる。
これは作品や制作においても言えることかもしれない。
ただ思うのは磨けば光るもの、光を取り戻すものもあれば
もうどうにもならない物の違い
とりあえず私はグッチは二度と買うまい。
世にいう一流ブランドといわれる類の、購入時の元値が高額の商品の中で
磨くと金具が剥げてしまうのはグッチぐらいだからだ。
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家に帰ってテレビを観る。

なんとなく付けたNHKでプロフェッショナルという番組と出会う
本日の出演者は
「出すぎた杭は誰にも打てない」コンピューター研究者の石井裕という人物
かなり著名であるらしいが、恥ずかしいことに私はこの人が誰で
何をした人かさえ知らなかった。
体温で暖められた布団の中で眠り眼をこすって彼の姿、言葉を追う。
眠くなったら寝てしまえばいい、そういう状態。
だけどそんな誘惑はすぐにどこかにいってしまう。
それより強い衝動を知るからだ。

WHY?なぜ?
という質問を学生たちに何度も与える彼の姿

否応なしに自分の大学の頃を思い出せられる。

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学生生活の中でその言葉はどこにでも存在した。
自分でものを創るという行為をする人間にはきっと纏わりついてくるものなのだろう。
なぜ、なぜ、なぜ、どうして
私はいつも答えを用意する。
こうだからこの形をとった
この理由のためにこれは存在する
これをするにはこれが必要だ
そういうことを繰り返していると知らぬ間に
なぜ自分はものを創るのか、なぜ自分はこういうことをするのか
というその根源や基となる衝動や行動にまでも疑問が及ぶ。
それは猜疑心といってもいい。
もう自分がなんなのだか、何をしているのかが分からなくなる。

そうしてすべてに答えがある作品ほどつまらないものもなかった。
すべてが我がが卓論の計算上で創りあげられたそれは、驚くほど稚拙な出来をしているからだ。
それはもう自分の目を疑いたくなるほどに
吐き出された言葉とは似ても似つかわしくない浅薄さと
何かに怯えた自分自身をまるで鏡のように映し出す。
嫌味なほどに自分に問いかけてくる
「なぜ生み出したのだ」と

だから私の中で”なぜ”という疑問符は
今や深く強く自分の意思を追求するとても大切な原動力であると同時に
自分の限界を思い、自分のくだらなさを正当化する弱さを知ってしまう
いわば諸刃の剣のような存在になってしまった。


彼の言う「なぜ」
私が使う「なぜ」
ここにどんな違いが在るのか、
その答えは明快、そうだ哀しいほどに明快で
彼の放つ「なぜ」はいつも前を向いているようだった
私の並べられた答えの中で一番を模索するというものとは違い、
過去を説明するためでもなく、その思考を記号化するためのものでもなく
「なぜ」から生まれる新しい感覚を確実に射抜いた質問であり
甘えではなく、間違いなく厳しさで
そこから生まれる新しい章を担う希望に満ち溢れているように思えた。

私は自問自答する。
それはいつも、
好き嫌いが激しくて、
野菜が食べられない子供に与えるサプリメントのようなものであり、
本当に欲しいと思ったものを手に入れられなかった人が、
ついぞ溺れてしまう代用品のようなもののようでもあった。
あらかじめ用意した答えを改めて吐き出すだけの行為
そしてそれは哀しくて、弱くて、
どこか、くらい。

自分が今まで自分を心底憎めないことと共に
なぜ自分は自分を心から愛してやれないのかが分かった気がした。



さて、このなぜは何を生むのだろう
ただの愚痴であるのか、これからを担う新しい糧となっていくのか
今日のこの日においてこの答えを指し示すものは何もないが
ほんのわずかに心に灯る感触を感じるところ
どうやらこの先の未来を案じてはくれそうで
単純な自分が相変わらず嫌いにはなれずに居る。

これからも「なぜか」という気持ちをもっともっと大切にしていきたい
そしてそんななぜから生まれる自分を知って、理解してやりたい
答えを望むのではなく、
色付けるためでもなく
それを自分のものにしていくためだ
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by aoi-ozasa | 2007-02-09 01:50 | Daily life
2007.02.05 『げんきですよ』
今からちょうど4148秒前に線をひきはじめて
その終わりから約30秒後にここでこれを書いている。
いったいどこに結ばれるのか分からないこの線は
おのずと自分自身の過去へと繋がっているようだ

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ぬけてしまった空白を埋め尽くすかのようにして
黒を重ねていく。
一見ただの塊にしか見えないこの黒はわりとあなどれない。
漫画でいうこのベタ部分は思う以上に複雑な造りをしていて、
ただ太いペンで塗りつぶすことは簡単ではあるが、
同じ太さの線を以てそれをするとはぜんぜん違う。
これは間違いなく自己満足。
でもこの行為こそが自分にとっての絵なのかな

今から二年ほど前に、14日間幅2ミリほどの迷路を描き続けた。
A1サイズを埋め尽くすつもりで
意外にも手は腱鞘炎にはならなかったが、目はそのときを境に相当悪くなったと思う。
ただ迷路であるだけのその絵はどの位置から見てもあまりに歪なので、
提出後は学校の焼却炉で焼いてもらうことにしたのでもうここにはない。
黒を塗りながらそのことを思い出す。
あの迷路にゴールはなかったが、繋がっているとか言っていた。
今思い返してもなぜあんな嘘を付いたのかと思う。
どこに繋がりたかったというのだ

仕事を辞めてからの毎日はまぁそれなり。
辞めたといってもそのぶん店に出ているので、
現実のところ生活の時間リズムにさして変わりはないけれど
なんとなく気持ち的にはゆっくりしてる気がする。
本を読んだり、テレビを見たり、うたた寝したり
久しぶりにペンまで持ち出して
まるで予定のない日曜日が続いているかのよう。

寺山修二の青女論を毎日眠る前に一章ずつ読んでいる。
この人の文はなんだか苦手くさくて、
そういえば私は長い分をほとんど読めないのだけど
それでも必死に一文字一文字を追っては、納得いかないような
分かったふりしたりして、頭の上でちょうちょを結びながらいつの間にか夢を見る。

”どこへ行くかなんて知っちゃいねぇ
 ただもう ここから離れてゆくんだ”
ラングストンヒューズの詩集を今度の休みにでも買いに行こうと思う。
そしたらバレンタインのチョコに自分用のも買って、
それを食べならがこれを読んで、いっしょに噛んだら鼻血ブーだ
実際血が出ない私の鼻は
ただただくすぶるばかりなのでしょうが。

きれいな音を奏でるにんげんに焦がれる
ワルツのように軽やかに
御伽噺のように朗らかで
誰かを想い
抱きしめるかのようにして
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あの人やあの人へ
この休みを使って会いにゆこうかと思う。
出来るならば、かなりのブランクで衰えた線で
わりと得意だった似顔絵を描かせてもらおう。
久しぶりに色んな話をして、色んなことに同じさや違いを感じて

いま少し、私はのんびりしてますが
そうだ元気ですよと伝えよう
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by aoi-ozasa | 2007-02-05 23:18 | Daily life
2007.02.02 『レイトショータイム』
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今日はおでかけなので久しぶりにおしゃれしてます。
買ってからずっと出番がなかったJutta Neumannのブレスをやっと付けてあげられます。
ところがこいつはサイズがでかいので服の上からしかつけれない。
本当の位置ではぐるぐる周ります。
落ち着かないだろう

ここのところ寒いしもう眠いしでぜんぜん外に出てなかった。
店と家のたった400mくらいの非常に狭い範囲内で生きてました。
狭いせまい範囲で行動していると、
当たり前に視野も狭くなるようで、堂々巡りに同じことばかり考えてました。
一週間くらい同じ漫画を毎日3回は読みました。
それぐらい読むとぜんぜん関係ないことを発見します。
同じところはより強い意味になり、薄れることころはすでに形を残さない。
だけどあるとき突然後ろの脇役の儚い視線に気付き、
作者の意図も無意識の性も関係なく
見知らぬストーリーに迷いこんでしまうのです。

自分の日記は読み直すと違うようで同じことばかり書いていて
望んだところでやはり自分は自分以外の何者でもなく、
それがやけに皮肉めいてたり、やたらと嬉しかったり
同じことに何種類もの感情が、小さなところでそれ相応にひしめいてます。
小さな発見をよそに
それでも自分はやはり自分を嫌うことはできないんだと
当たり前のことに生唾飲む思いです。

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今日の大阪はやや寒く、久しぶりに冬日という感じ。
だいたいが暖房の効いた部屋で縮こまっているので、あんまりどっちでも変わりはしませんが
出来れば四季の移りかわりには敏感でありたいなぁ。
「昨日は満月でしたね。」
そうですか。
そうですね。
じつは忘れていましたね
あ、ギズモが何か言いたそうです。
これは昨日の写真なのに、いまさらになって気づかされた。

そういえばブログを模様替えしました。
仕事も辞めたしちょうどよい機会だなんて呑気にも。
まあ実はもう替えずにはいられないほど恥ずかしいことがあったのもありますが
書きません。
もう恥ずかしいすぎて餅をこねすぎたからです。
自分は記憶がどうかしてると思います。 あと観察力も死ぬほど足りないと思います。
そんで失礼すぎると思います。だから友達少ないのか!ばか!ごめんw
XYLISHのガム辛いやつ噛まないと。
頭の中がカオスでわけが分からないからね

あと数時間でここの場所を移動して、
誰も居なくなった職場がなぜか頭に浮かんで
暗くて人気がなくて、そんな中で物達はどうやって過ごしているんでしょうか
ライトアップして人達の手で飾り上げられているときよりも、
本当はずっときれいで居るかもしれない

普段言葉を乱用して、本当のこころが言えないわたしは
それをすべて剥いだあげくに残る美しさを、今も持っていられるんだろうかと
またもや
無念。

あと一日待てば墨攻が観れましたが、もう漫画を死ぬほど読んだのでそれは我慢し、
今日は仕事が終わったらおでかけして、マリーアントワネットを観てきます。
あと数時間でレイトショータイムです。
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by aoi-ozasa | 2007-02-02 17:14 | Daily life
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25歳なりました。日記は長いです。覚悟してください。
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