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2008.03.02 『セレクションセレモニー』
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とんでもない、至上の喜びに満ち溢れた
それも身に余ると思うような事象に出会ったときに思うことは必ず、

ああ、こんな日に隕石が落下して、誰かを庇った自分の脳天にそれが直撃し
脳髄と共に大切な記憶があふれ出していく様を見届けながら
鼻血を垂れ流して人生の中で最もマヌケな面で死んでしまいたい。

私はどうやらM気質。
つい超安っぽいナルシスズムに酔うことを好む。
漫画の見すぎかな。

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真夜中、とつぜん無性に誰かを愛しく思った帰り道に、
半身悪魔のような人間が、半分こちらを覗くような体勢で曲がり角に潜んでいて
その存在をすぐ傍で間違いなく感じながらも
角に隠れたもう半身は天使であると信じれるような強い気持ちが心にある。
でもそれはやっぱり私を地獄の業火に焼くことを生業とする悪魔でしかなくて
万が一、違いました!ってまさかが起こったとしても
まぁ仕方ないねって笑える。

ああ、そんな時は、イヤホンから聴こえる優しいメロディーに身を預けたまんま
右折をミスったトラックに、
跳ねたドライバーも思わずたじろいでしまうぐらい思いっきり派手にぶつかって
その様を昔見た映画のかっちょいいシーンに重ねたら、
そうだ、ただ密やかに星空の闇に消えてしまうのも悪くない。



泣きたくなるぐらい美しい風景に出会ったとき
幸福感で満ち溢れた時間が持てたとき
是が非でも触れてみたかったあの土地に行けたなら

ああ、こんな場所で、聖書を片手に人生を謳歌して
境界線も曖昧になった風景に身を任せたら
どうか後ろから長槍でこの心臓を一突きしてくれないか。
だからなるべく急所を外さないように頼むよ。


挙げてみただけでも胸がドキドキするくらい、
望みどおりの最後ってたくさんあるんだなぁ。
生きることに貪欲でありながら、この上なく理想主義者である私は
不感症の娼婦もびっくりなぐらい
その殆どが、人任せだってことにいつ気付けたかな、
最後まで自分の首を締めれないなんて、全く責任感のない性格にうんざりちゃうよ。
でもその中のどれにかすめることも出来ずに
たぶん、いつかたった一人で病院のベットでチューブぐるぐる巻きに眠りに付く。
長年の闘病生活で思想は退廃し、巻きついた管たちが邪魔してどこへも行けない。
だけど生命維持装置を切ってくれる勇気ある若者なんて待たない。
想像できなくもないそんな未来が哀しくて仕方ないから、
ほんのちょっと幸せな記憶を拝借して
そこをちょいちょいっと色付けて
天国への階段は貴方の感性によって完成だ。


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こないだ自分の人生が残り僅かであることを知ったときに、
たった一つだけ持っていける記憶を残された時間で選ぶ
そんな映画があること教えてもらった。
まだ見てないんだけど、自分ならどうだろって
それはもう煙草の火をつけることを忘れるぐらい
めちゃくちゃ考えてて

考えて考えて
余りの多さと、余りの少なさを同時に感じて
心底震えたんだ。
そんなもの選ぶことなんて出来ないよ、って
もちろんそんな立場になってるわけでもないのに
あまりに難しい議題にこころを深く触れすぎてしまった。
だからといって、自分はあまりに自分ばかりを考えて生きてきたんだって
後悔したわけじゃない、
それまでの生き方を否定するわけじゃないんだ。
ただ眉間にこれでもかって皺がいくぐらい苦悩した。
あれだけ愛せた自分を一瞬本気で許せなく思うぐらいに
誰もがうらやむこともなくとも、自分がこれだけは、って納得できるような
そんな答えがなかったことに一番驚いたのは
誰でもなく自分自身だ。



残像が残ってしまうぐらい瞳から愛情が溢れる瞬間って知ってるか、
思い返しただけで、ゾクゾクするような体験は、
声に出すと分子分解されて体中に染み込んでいくような幸福感は

きっと今までもあったんだろう。
ただそれを信じ続けることも、それに身を浸していこうとすることも
とても怖くて手が伸ばせなかった。
身の丈に余るなどと、それでいつでも素晴らしい瞬間の記憶で終わらせることが出来るように
自嘲的にも己が果てていく様ばかり想像をして。
どれだけ素敵な映画を見てもさ、
映画館を出て知らない人にパーソナルスペースを侵された瞬間、
一瞬にしてその素晴らしさを忘れることだって出来る。
美しいまま残してゆける記憶なんて一体どれぐらいある?
現に私は、そのほとんどが朧げにしか思い出せない。


そんな思考を巡らせながら、そんな自分をやっぱりちょっとうんざりもしててさ、
今日、車窓に流れる景色を見ていて、
こころの中にたくさんの人たちの笑い顔が浮かんできて
心底思った。
お前、頭でもぶつけたんじゃないかって非難浴びそうなぐらい
でも誰かに言いたくて仕方なくてさ。
それで真夜中にこんな日記を書いてる。
すごいありふれた言葉なんだけど、
この先、出来るならこの存在は誰かのためでありたい。
私の手や目や口やこの体全ては、誰を救うことも出来なくても、
それを手助けすることぐらいは出来んじゃないか?
自分でも誰かを優しく受け止めたり、暖かく包んだり
ほんのちょっとでも、何かの役に立つことができるのでは?
少なくとも小話のひとつぐらいは出来るだろうよ。精選してね。
まだ間に合うかな
そんなことをふと思った。
そしたら額からものすごい量の汗が流れ出しそうになって
ヤバいな、今まで挙げた死に方全部変えていい?
だって自分のために死んでる場合じゃない


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貴方が無意味に生きた今日は、誰かが生きたいと思った明日だ。

という言葉がある。
意味なんて全部、自分次第っていうのはよく分かるよ。
でもね、自分の存在を誰かの意味でありたいと思うことは不幸なことじゃない。


これってすごい。
本当にすごい。
なんか分からんけど
もう信仰に走りたい気分だよチクショー

心は単純だな。
思ったよりも自分はずっと真っ直ぐに生きてきたようだ。
ただベクトルがちょっとズレてた。
弱さにブレてたって言ってもいい。
出来るならそれをちょっとずつ軌道修正しながらあと百年ぐらい生きてーわ。
いや、割と煩悩的なところはおおやけにはしたくないけれど。
でもみっともないぐらい長生きしてやる。
理想的な死に方なんか選ぶものか、
チューブぐるぐる巻きで結構。
それで長生きして、愛しい人を看取る。
独りよがりな好みの果て方なんぞ、その次で構わない。

だって生きてーわの、てーわがニクいでしょ
by aoi-ozasa | 2008-03-03 04:06 | Daily life
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