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2007.12.02 『アルカイック・スマイル』
金曜から生き方を変える
そう言えば大袈裟だ
私生活を変えるといったほうが正しいんじゃないか、
頭の中で正しさを主張する声が聴こえるが
生き方といったぐらいの胡散臭さとダイナミックさがなかなか嫌いじゃないのでこのままで
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 ▲写真は800円の花瓶とユニクロの毛布クッション

金曜日に来た付き合いの長い友達が
いろいろと知恵を授けてくれる。
私は女に生まれたことをこの上ない不幸だと思うと同時に
それを何よりも幸せだと信じれるというジレンマを抱えていて
いつもそのパラドックスに四苦八苦しながらも性の渦の中に居る。
片腕にショットガンを抱えながら、その顔面はファンデーションで塗りたくられているのと同じで、女で在り続けたいと思いながらも、それを忘れて何かに熱中していたいと思うようなものかもしれない。
それは男になりたいというのとは少し違っていて
性の壁を越えた何かでありたいと思うような願望に近い。
しまった、この言い方じゃあまるで仙人を目指しているかのようだが
とにかく数少ない私の言葉の引き出しではうまく伝えられないが
女の子扱いをされたいくせに、下心むきだしで接触されることにヒステリックになるようなのとは違うと言いたい。
ただ、今ひとつ自分でも理解不可能なこの面倒臭さは
ものすごく好きな男性のふとした仕草に、わーっとなってしまう時や
同性の友達と美容や恋愛の話をしている時のみ解放される。
女の子でよかったと、そう思える瞬間に満ち溢れているからだ

サプリメント、ケア、シェイプアップ、ダイエット
すべて美しい女性には必要不可欠なもの。
どれをするにも最低限の金はかかるが
「醜い女はいない。ただどうすればかわいく見えるかを知らない女はいる」
「人は女に生まれない、女になるのだ」
私を含めこういった名言にグッと心臓を掴まれる女性達は処女のように祈りを捧げることよりも先に、まずは薬局か百貨店に走ることだろう。
もちろん美しい女性の定義は外見だけではないのだけれど
どうも同性の友達と美容の話になるとこういうことに華が咲く。
そして私はそういうことに詳しい友人がとても好きだ。
なぜなら彼女たちは、女であることを何よりも楽しんでいる感じがする。
そしてそんな話に刺激を受ける私もまた、
蜃気楼の向こうに浮かぶ戦場が一瞬にして、薔薇のお花畑に変わるのだから
これは、もうたいしたもんだ。
しかし、この余韻は長くは続かない。
ガールズトークで華やいだピンク色の酸素は
日常の匂いにかき消されて、あっという間にその価値を見失う。
鏡の前で一心に化粧をする自分のすぐ後ろには
怠惰と言う誘惑がいつでも手招きしている。言い訳と言う名の参謀もいる。
いつだって生まれかわるぐらいの気持ちで挑まなければ
何回死んだって女性になんかなれそうもないってこった。

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先週、友人にしゃぶしゃぶに連れていってもらうんだ!と書いたが
じつはその日は私の一ヶ月以上前の誕生日を祝ってくれるつもりだったらしく
その後はしごしてヒルトンにあるバカラBarに連れて行ってもらった。
推定額1億円を超える黒い大きなシャンデリアに落ち着いた店内
入り口にはある時間帯になるとカードを持ったVIP客しか店内に入れないという
セキュリティーまで備え付けられている。
上からのライトアップに持ち上げるとコースターに六芒星の影ができるアルクールや
楽園に住む想像上の鳥を図案化したパターンのパルメなど
全てのドリンクはバカラ社のクリスタルグラスに注がれ
毎回違う雰囲気を楽しめる。
飲んだことのないような味の酒をご馳走になりながら(もちろん味は分からない)
ありふれた表現しか出来ないが、素敵な空間にいつもより少し酔いがまわるのが速い気がした。
とにかく素敵なお店で、次の機会は是非大切な友人たちを連れていってあげたいなと思う。
私なりの贅沢だ。
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最近は実家住まいなのに布団(主に触感の良い毛布)類を新調したり
あれやこれやと家具の配置を変えて、とても居心地の良い空間作りを楽しむ。
貧乏なので安いものしか買えないが、
ここでだいすきな漫画を読んだり、女をいそしんだり、魔法使いの絵を描いたり
アロマオイルを炊いてあたたかい紅茶を飲んだり、
友人とゆっくりお喋りをする生活はなにものにも変えがたい。

贅沢とは高価なものを持っていることではなくて、
贅沢な精神を持っていることである

私にこの意味がほんの少しでも理解できているならば
贅沢さとは誰かと共有することも可能だということだ。
私の目指す女性の美しさとは、自分然り、また誰かの目に自分がほんの少しでも
心地よく映ることへの願望であり
それに励む自分のこころは、限りなく贅沢なものなのかもしれない。
by aoi-ozasa | 2007-12-03 02:47 | Daily life
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